オンラインジャーナル

Vol.1 No.1

原著論文

RJ-01005: Vol.1 No.1 pp.22-29
がん放射線療法看護認定看護師の活動に関する現状と課題
野戸 結花1・冨澤 登志子1・井瀧 千恵子1・西沢 義子1・一戸 とも子1・工藤 せい子1・木立 るり子1・北島 麻衣子1・山辺 英彰1・浦田 秀子2・松成 裕子3
1 弘前大学大学院保健学研究科
2 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
3 鹿児島大学医学部保健学科
キーワード:がん放射線療法看護認定看護師、認定看護師、看護実践
本研究の目的は、がん放射線療法看護認定看護師の放射線看護領域における看護実践活動の現状と課題を明らかにすることである。平成24年6月末から7月中旬に、がん放射線療法看護認定看護師64名を対象に質問紙調査を行った。40名から回答を得て、分析の結果以下のことが明らかになった。がん放射線療法看護認定看護師としての活動時間は他分野の認定看護師に比べ少なく、時間が確保できていなかった。また、放射線療法を受ける患者への熟練した看護実践は行えているが、看護研究や事例検討会の開催、施設内における放射線防護対策の推進、被ばく医療への備えは実践の評価が低く、役職のある者の方が継続教育の企画・実践や看護研究への取り組みが実践できていないと評価していた。以上の課題への対策として、組織における認定看護師の活用体制確立の推進、事例検討や看護研究への組織的支援、放射線看護領域の拡大に応じた教育体制の構築が必要である。
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