オンラインジャーナル

Vol.5 No.1

短報

RJ-05007: Vol.5 No.1 pp.23-30
看護基礎教育に携わる看護系大学教員の放射線看護教育の現状と課題
笹竹 ひかる・北島 麻衣子・漆坂 真弓・野戸 結花
弘前大学大学院保健学研究科
キーワード:放射線看護教育、看護系大学、看護教員
本研究の目的は、看護基礎教育に携わる教員の放射線看護教育の現状と課題を明らかにし、放射線看護教育を展開するうえでの支援の方向性への示唆を得ることである。A県の看護系大学の教員を対象に、放射線看護の教育内容について教育の必要性および教育を行う自信、教員への支援の必要性などを調査した。結果、対象者は多くの教育内容項目について必要性を認識していたが、自分がこれらの教育を行う自信はないと感じていることがわかった。また、放射線の基礎知識と被ばく影響・防護といった物理学的、生物学的、医学的内容などの専門性が高い項目は、医師や診療放射線技師が教育者として適切であり、看護学の専門性が必要な項目は看護教員が適切であると考えていた。以上より、教育支援の方向性としては、看護教員に放射線看護教育に必要な知識の提供を行うシステムの構築と研修会の実施、教材開発、教育カリキュラムモデルの提案などが有効と考える。
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