オンラインジャーナル

Vol.8 No.2

研究報告

Vol.8 No.2 pp.91-99
長崎県内における200床以上500床未満の中規模病院に勤務する看護師の放射線に関する知識の実態調査
永冨麻悟1,2・山口拓允3,4・新川哲子3,5・浦田秀子3・井手貴浩2,6・大石景子2,7佐藤奈菜2,8折田真紀子3・髙村 昇3
1 長崎大学病院
2 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
3 長崎大学原爆後医療障害研究所
4 公益財団法人原子力安全研究協会
5 公益社団法人長崎県看護協会
6 厚生労働省
7 独立行政法人国立病院機構長崎医療センター
8 福島県立医科大学会津医療センター
キーワード:放射線に関する知識、中規模病院看護師、放射線教育
中規模病院に勤務する看護師の放射線の知識に関する実態調査を行うとともに、今後の看護師に対する放射線教育の内容の充実に向けた示唆を得ることを目的とし、自記式質問紙調査を行った。看護師801名を対象とし、661名(回収率82.5%)から回答が得られた。放射線に関する知識では、「放射線被ばくによるヒトへの遺伝的影響」の正答率は2 割以下、「妊娠中の被ばくによる胎児への影響」の正答率は1割以下であった。470名(85.9%)が放射線に関わる部門に従事したくないと回答し、540名(98.7%)が放射線看護に関する教育は必要であると回答した。中規模病院に勤務する看護師の多くは、自身の放射線に関する知識不足を認識しており、知識不足による不安が放射線関連部門への従事したくないと考える一因であると推察される。放射線関連業務に従事する際に不安を抱えることがないよう、日常の看護実践において必要な放射線の知識を身につけることができうる研修内容の検討が必要である。
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